夏の甲子園での激闘も終わりましたが、未だ興奮冷めやらぬところですね。激闘の甲子園に関連して、工学部生の激闘の夏「学生フォーミュラ」について紹介します。
毎年9月初旬に開催される自動車技術会主催の全日本学生フォーミュラ大会。トーヨーコーケンではその大会に参加する山梨大学学生フォーミュラ部のスポンサーとして、熱い志を持った学生の活動支援を行っております。
―学生フォーミュラとは―
学生自らチームを結成しフォーミュラスタイルの小型レーシングカーを企画-開発-設計-製作を約1年間通して行います。9月の大会では競技による走行性能に加え、車両のマーケティング、企画・設計・製作、コスト等のものづくりに必須な要件が全て採点項目になり、ものづくりにおける総合力を競います。
↑今年度車両(エンジンをV型2気筒に変更し、勝てる車へと再設計)
ちなみに、この大会はアメリカ、ドイツ、オーストラリア等の世界中で開催されています。最近の話題では電動クラスに参戦していたチューリッヒ工科大学が開発した電動フォーミュラカーは、わずか1.513秒で時速0kmから100kmまで加速するという性能を誇ります。もちろん世界最速記録としてギネス記録に認定されているほどです。すごすぎます…
今回の山梨大学学生フォーミュラ部は大会直前ということで、試走会を山梨事業所の敷地で行いました。弊社の敷地内には150m程の長い直線があり、アクセラレーション(加速競技)やパイロン旋回など様々な競技の練習ができます。一番大切な各種データの収集やセッティングの最適解を探すため、高負荷な走行テストを行うには最適な場所です。
今回の試走会にはUTY(テレビ山梨さん)も同行し、密着取材をされていました。試走会の様子が10/7(月) UTY「ウッティタウン6丁目」に写るとか、写らないとか。密着特番を計画されているようです!
連日の徹夜続きでバテバテの学生さんもいらっしゃいましたが、交代で休憩を取りながらセッティング変更、走行試験、データ収集、分析と非常に効率的なPDCAサイクルを実行されていました。
OB(当時フレーム班長)の私から学生フォーミュラの大変さのひとつを説明しますと、人間が搭乗するレーシングカーですので安全性、信頼性が必須になります。そのため非常に厳しいレギュレーションに基づいて設計を行います。なんと、その細かいレギュレーション本は全て英文!それを和訳します。レギュレーションを正しく解釈し、大会中に行われる車検で合格をもらわなければ“走ること” さえ許されません。この日も一部 検査基準内に収まらない数字があり、学生達は悪戦苦闘していました。
熱い日が続きますが、学生達には熱い心をキープして大会で1年間のすべてを出し尽くしていただきたいですね!!
ガンバレ 山梨大学学生フォーミュラ部!!