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法面ウォーカーⅡ(仮称)開発日記

 いつもお世話になります!!営業企画室Aです。連日、暑くてたまらないですね。年々、屋外の現場向け暑さ対策製品が開発され、多く出回っている状況からして、いかに夏の暑さが、従来の作業を危険なものにしているのかを物語っていると思います。

 さて、今回のブログは開発日記です。2019年から弊社で販売している法面ウォーカーですが、今現在、さらに使い勝手が良いものを作るべく、バージョンアップしたもの「法面ウォーカーⅡ(仮称)」の開発に着手しております。そこで、今回、試作機が完成したので、弊社大阪営業担当、ウインチ設計担当とともに、以前より開発にご協力いただいている高知県の株式会社海昌様へ機械を持参し訪問。実際にお使いいただくユーザー様に見ていただき、ヒアリングをしました。

 弊社としては、自信ある試作機でしたが、やはり、実際に現場で使うとなると、さまざまなリクエスト、改善事項が多く、今回は現場へ入れ込むことはできず、仮設置した状態で意見交換することになりました。
 
 

 ヒアリングすると、すぐに対応できること、検討すれば対応できること、一筋縄ではいかないことなど、多くの意見を聞くことができて、とても有意義な時間でした。特に弊社設計メンバーは、机の上であーでもない、こーでもない、と使い勝手を予測しながら検討するよりも、ダイレクトにお使いになる方々から、こうしてほしい、ああしてほしい、という具体的な希望を聞くことができるのは、とてもありがたく、やりがいがあるという感想でした。

 自然災害が多い日本では、土木インフラ整備は必須です。そのような整備にかかわる作業者の方々の負担軽減になる機械を製造するメーカーとして、実際に現場を訪問し、面と向かってお話できること、今風にいうなら、現場のリアルを体感することは、より良い製品作りに欠かせません。特に現場での空気感、作業される方々の熱意や想いは、弊社メンバーへの刺激になるので、製品開発において、このようなやり取りが、とても大事になります。今後も、夏より暑い、熱のこもった(?)法面ウォーカーⅡの開発を追っていきますので、ご期待ください!!

(虹と吉田茂先生像と高知空港)

電源電圧の低下が巻上機に与える影響

お久しぶりです、久々の技術情報をお届けします。

突然ですが皆さん、当社製品の場合は電源電圧の許容値は±10%ですが、気にかけていただいているでしょうか?
電源電圧は大きく分けて停止時・始動時・ 定常時の3段階で変化しますので、この3段階で常に許容値に収まるようにして下さい。
ちなみに流れる電流が大きくなるほど電圧は低下します。
今回は電源電圧の低下がウインチやホイストにどんな影響を与えるか紹介していきます。

CASE 1 : DCモータで動く製品(ベビーホイストやベビーマイティなど)の場合

電源電圧が低下すると、それに比例して運転速度が低下します。なお、始動電流と始動トルクも低下しますが、定常電流(速度が一定のときの電流)は電圧に関係なく負荷が増えると大きくなります。また、極端に電源電圧が低下すると制御器が機能しなくなり、動作しなくなります。

注意 電源電圧が高いと、それに比例して運転速度が上がりますので、昇圧トランスを利用して電源電圧を高くする方がいます。しかし、許容電圧を超えて劣化や故障の原因になることがありますのでお勧めしません。

CASE 2 : 誘導モータで動く製品(マイティプラー)の場合

DCモータで動く製品と違い、電源電圧が低下してもほとんど運転速度は変化しません。しかし、始動電流と始動トルクは低下します。(電圧が10%低下すると始動トルクは19%低下します)始動トルクが低下すると、荷を持ち上げてから加速して一定速度になるまで時間がかかったり、荷を持ち上げることができなくなり、最悪の場合はモータやブレーキが焼損します。
また、三相誘導モータの始動電流は定格電流の6~8倍にもなりますので、それに応じて電源電圧も低下します。WK55X以外のマイティプラーは無励磁作動形電磁ブレーキ(バネでブレーキをかけ、電磁石でブレーキを解放するタイプ)ですので、極端に電圧が低下しているとブレーキを正常に解放できなくなり、この場合も荷を持ち上げることができなくなります。
定格荷重以下にもかかわらず始動に時間がかかったりブレーキがチャタリング(電磁石が吸着と解放を繰り返す状態)したら、電源電圧が極端に低下しているサインです。

電源電圧の低下を抑えるには…

安易な電源ケーブルの延長 や電源容量不足、複数台の同時運転(特に同時始動)により電源電圧は低下しますので注意して下さい。 電源ケーブルを延長したい場合や発電機で運転したい場合は、取扱説明書やこちらの下方を参照して適切に選定して下さい。

展示場リニューアル中

いよいよ12月に入り、今年もあと僅か。弊社山梨工場は例年のきびしい寒さがなく、またいつもの師走の慌ただしさもなく、なんとなくのんびりしたムードです。
さて、只今、山梨工場では、展示場をリニューアルしております。この展示ブースは、実際に製品を見て触って体感していただくことを目的に作ったもので、毎年、たくさんのお客様が来訪され、仕様打合せやテスト立会いに一役かっております。
そして、今回、新商品の紹介・リアルな操作体験をしていただくため、展示内容を見直し、壁面に装飾を施して、ウインチ・荷揚げ機専用ブースを完成させました。

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